春に南からやって来るアオサギの集団営巣地(コロニー)として知られる平岡イオンの森(札幌市清田区平岡)。今年は過去最多のアオサギがやって来て、盛んに営巣活動を行っていることが4月12日(木)、市民グループ「平岡どんぐりの森」のアオサギ観察会で明らかになりました。
 観察会は平岡イオンの森から約500m離れた平岡高校の屋上で行われ、望遠鏡で観察しました。アオサギの巣は、近くのイオン駐車場からはほとんど見えません。巣と同じ高さの平岡高校屋上がベストポジションになっています。

 アオサギは体長90センチもある大きな鳥です。毎年3月に南方より飛来し、7月初めまで平岡イオンの森で子育てなどの営巣活動を行います。1つのつがいで4~5羽のひなを育てるそうです。
 イオンの森(旧拓銀の森)はイオン平岡駐車場に隣接しており、金網のフェンスで囲われて人が入れないようになっています。ここにアオサギたちがやって来て営巣活動を始めたのは1997年です。この年、野幌自然公園にあったコロニー(集団営巣地)がアライグマの被害に遭い、アオサギのコロニーは平岡をはじめ江別や篠路などに分散しました。
 ところが、江別市元江別の世田豊平川河畔林の江別コロニーは数年前からアライグマの被害に遭うようになり、今では巣の数が以前に比べて1、2割まで減ってしまっているそうです。
 4月12日の観察会にも参加した北海道アオサギ研究会の松長克利代表は「平岡のアオサギが増えているのは、江別コロニーのアオサギたちが平岡に移ってきたからだと思います」と話しています。
 「平岡どんぐりの森」の佐藤祐一さんによると、この日の観察会では、見えるだけで76個の巣を確認しました。1997年のコロニー誕生以来、過去最多だそうです。林の奥にも巣はあるそうで、全部で100以上の巣があると思われます。
 平岡イオンの森は昨年9月5日の台風で、アオサギの巣があるカラマツがかなり倒れてしまったそうです。このため、例年は前年の巣を補強して営巣するアオサギがほとんどだそうですが、今年は一から巣作りをするアオサギも多いそうです。
 江別コロニーから新しく移ってきたアオサギもいて、今年の平岡コロニーの森は、ちょっとした巣の新築ラッシュなのかもしれません。アオサギたちも忙しそうです。上空を飛ぶアオサギも、くちばしに小枝を加えて巣に帰っていく姿をよく見かけます。
 札幌圏で有数のアオサギコロニーになった平岡イオンの森。大事にアオサギたちを見守っていきたいですね。