イオン北海道は、イオンモール札幌平岡(札幌市清田区平岡3条5丁目)に隣接する通称「平岡イオンの森」の一部を開放して市民に利用してもらうべく、地域住民とワークショップ(意見交換会)を開催して利用方法について検討を進めています。
平岡イオンの森は、かつて北海道拓殖銀行の所有で、遊歩道のある「拓銀の森」として地域住民に親しまれていました。そして現在、イオンの店舗や駐車場があるあたりは、拓銀の野球場やグラウンドでした。
当時は、森の中に遊歩道などが整備されていて、森の散策が出来ましたが、1998年に拓銀が経営破綻してイオン北海道が所有してからは、森全体をフェンスで囲って立ち入り禁止にし、今日に至っています。
イオン北海道は数年前から地域住民とともに「楽しい店舗づくり」についてのワークショップを開催。その中で地域住民から「イオンの森を開放してほしい」という声が上がりました。
そこで本年度、本格的に「イオンの森」の活用策について検討することにし、5月から8月まで全4回のワークショップを開催することにしました。
1回目は5月26日(日)、清田区民センターで開催し、市民14名が参加しました。テーマは「森でやってみたいこと」ということで、様々なアイデアが出ました。
「森の中に遊歩道をつくる。道づくりには地域住民も参加してはどうか」「森の探検や自然観察会などを開催する」などのほか「森の木で棍棒を作り、北海道で初となる棍棒チームをつくる」などユニークなものもありました。
2回目は6月22日(土)に開催。この日も市民10人余が参加し、実際にイオンの森の中に入って実地調査しました。
イオンの森の北側半分ほどは、3月から7月にかけてアオサギが飛来し、営巣活動を行うことから、イオン北海道はアオサギの営巣活動に影響のない南側半分ほどの森を開放する計画です。
今回は、その南側の一部の森に分け入りました。森の中には、北電の高圧線の鉄塔が5本立っており、その点検作業用の簡単な道が付いていますが、ほとんどがうっそうとした森で歩きづらく、また、湿地の所も多くありました。森の中にある「大池」までは樹林に遮られ、行けませんでした。
森の一部に入っただけですが、樹木の種類も多く、山野草も多く見られ、また野鳥のさえずりがずうっと聞こえていました。自然豊かな森であることが確認できました。
ここに散策路などを整備したら、市民が気軽に立ち寄れる素敵な森になるだろうと感じました。
ワークショップはこの後、7月21日(日)、8月25日(日)にも開催します。
イオン北海道は、「平岡イオンの森」をいつ、どのように整備するのか決めていませんが、この森が活用できるようになるとしたら、楽しみです。