白い花を咲かせたキタコブシ=4月29日

 冬の間、休園していた平岡樹芸センター(札幌市清田区平岡4条3丁目、愛称:みどりーむ)が4月29日(月祝)、半年ぶりに開園しました。平岡の住宅街の中にある緑のオアシスとして、今年も11月上旬まで多くの人に親しまれそうです。
 平岡樹芸センターは面積が2.9ヘクタールで、庭木や花木類が楽しめる札幌市の公園です。日本庭園や西洋風のトピアリ(刈り込み物)広場、芝生広場をはじめ、園内には約2500本のオンコ(イチイ)が植栽されています。
 オンコは新芽を吹く6月ごろが最も美しいそうです。
 モミジはヤマモミジ、ノムラモミジ、シダレモミジなど8種類、700~800本も植えられ、毎年10月下旬から11月初めにかけて、大変美しい紅葉を見せてくれます。
 開園初日の4月29日は、暖かい好天に恵まれて、園内は朝から多くの人でにぎわいました。今は、キタコブシやエゾムラサキツツジが咲いています。訪れた人は、園内をゆっくりと散策しながら木々や花をながめ、春の訪れを体いっぱいで感じているようでした。

 5月に入ると園内の桜が咲きます。特に5月10日過ぎには八重桜がきれいに咲き、ちょっとした桜のトンネルになります。

 さらに、5月下旬から6月上旬にかけてはライラック、6月にはフジの花が咲きます。

 また、管理事務所には、植物や園芸に関するチラシや資料が置いているほか、水曜日と土曜日には「緑の相談」を行っています。さらに、随時、園芸と庭づくりの教室も開催しています。

 平岡樹芸センターは、札幌市公園緑化協会が管理運営していますが、環境サポーターズ「三次郎の会」というボランティアグループも平岡樹芸センターの魅力アップの活動を行っています。

 5月の八重桜、10月下旬の紅葉モミジの頃には園内ガイドを行うほか、7月の子ども向け夏祭り、9月の庭園コンサート、1月のスノーキャンドルイベントなどを開催しています。

 こうして平岡樹芸センターは夏期の半年間、緑のオアシスとして多くの人たちの憩いの場、癒しの場になっています。

 今年の開園期間は4月29日~11月3日(紅葉次第で延長の可能性もあります)。開園時間は8時45分~17時15分。休園日は月曜日(月曜が祝日の場合は翌日休園)。緑の相談は水曜日と土曜日で、10時~12時と13時~16時の間です。駐車場はあります。

 バスは、新さっぽろと大谷地から出ています。ともに「平岡4条2丁目」バス停下車です。

 問合せは、平岡樹芸センター(TEL 011-883-2891)へ。