平岡地区町内会連合会の中川昇会長が令和6年度の札幌市自治振興功労者表彰を受賞しました。11月12日に札幌パークホテルで開催された「さっぽろ市民表彰式」で、秋元市長から表彰状が授与されました。
中川さんは由仁町出身。近畿大学を卒業して大手家電メーカーの東芝に入社。長く東芝札幌支店で販売促進の仕事に従事しました。
仕事が一段落した2000年、平岡北町内会会計部長に就任し、町内会活動の世界に入りました。2006年には平岡北町内会会長に就任するとともに平岡町連防災防犯部長にも就き、町連活動にも活動の幅を広げました。
その後、2011年に平岡町連副会長、2013年に平岡町連会長に就任し、平岡地区の住みよいまちづくりに尽力しました。町連会長は2016年にいったん退任しますが、2021年に再び平岡町連会長に就任し、現在に至っています。
この間、豊平警察署評議員や清田区選挙管理委員長、平岡地区学校評議員など様々な地域の公職を歴任し、地域の自治振興と住みよいまちづくりに貢献してきました。
はれの表彰式には夫人とともに出席し、秋元市長や知野清田区長らからお祝いの言葉がかけられました。
平岡地区も近年、高齢化が進んでいることから、中川さんは今、地域で認知症対策に取り組むことに力を入れています。今年度、平岡地区で町連主催の認知症講習会を4回開催し、町内会役員ら120名が受講したそうです。「地域で支え合い安心安全なまちづくり」、これがモットーです。
また、平岡は札幌市内でも特段に住環境が整った美しい街です。中川さんは、こうした住環境を活かしながら、「楽しいことをやっていきたい。お祭りや音楽は地域を盛り上げますね」と話し、2023年、平岡町連30周年を機に平岡樹芸センターでENJOY平岡夏祭りを開催しました。
今年8月、第2回を開催し、約1200人の参加がありました。「来年以降も継続してやっていきたい」と話しています。
中川さんは今年度と来年度、あしりべつ郷土館運営委員会の会長も務めています。先日、ひょっこりあしりべつ郷土館に来て、展示品の石臼の目立てをしてくれました。この石臼は、大豆の豆をひく体験学習に使うもので、館内見学の小学生たちに人気の石臼です。
ところが、目が摩耗して機能しなくなったのを見た中川さんが、ホームセンターでヤスリを買ってきて一人で目立てをしてくれたのです。「自分は農家の生まれだから、これくらいできますよ」と涼しい顔で話していました。