「スマホのことがよく分からない」「デジタル社会についていけない」。そんな悩みをお持ちの高齢者は多いことでしょう。そこで、NPO法人たすけ愛ふくろう清田(中村則夫代表、札幌市清田区平岡)は8月31日(月)、「スマホ無料相談会」を平岡地区会館(平岡7条3丁目)で開催しました。

マンツーマンでスマホ個別相談

 「スマホやネットのカタカナ用語が分からない」「迷惑メールがたくさん来るけど、どうしたらいいの?」「スマホ決済はどうやるの?」「そもそも自分のスマホの毎月のデータ使用料や請求金額はどう調べるの?」「ID、パスワードって何? どう保管するの?」「WiFiって何?どう利用するの?」「メールの操作が分からない」「QRコードで情報検索するにはどうしたらいいの?」

 スマホは今の私たちの生活にすっかり定着していますが、高齢者の中には、こうしたデジタル社会についていけなくて、悩んだり困ったりしている人は多くいます。

 スマホや携帯電話の会社は、売ることには熱心でも利用者のケア(使い方指導)まで丁寧に行っているとは言えない状況です。携帯会社は、親切とは言えませんね。それで、高齢者を中心に膨大な数の悩めるデジタル難民が巷にあふれているのが現状です。これは深刻な社会問題です。

 家の掃除や庭の草むしりなど高齢者向けの生活支援を行っているふくろう清田は、こうした現状を黙ってみていられないと、生活支援の一つとしてスマホ無料支援を始めました。

スマホ無料相談会で説明するふくろう清田代表の中村さん

 7月31日のスマホ無料相談会には13名の地域住民が参加。はじめに中村代表が「こうした相談会に来て不安解消の第一歩にしてほしい」と説明しました。

元IBMエンジニアの近藤さん

 続いて、元IBMエンジニアの近藤徹さん(平岡公園東)が、高齢者からよくある質問を紹介し、それらについて簡単な言葉で説明しました。

 さらに、近藤さんはじめ4人のスタッフによる「スマホ悩みごごと困りごと」相談会に移りました。スマホは人により分からないこと困っていることが異なるので、マンツーマンによる指導を行いました。

 この日の相談会だけでは、全部の解決には至らないこともあります。そこで、ふくろう清田では地域サロン「お茶の間カフェふらっと」(平岡9条1丁目13-13)で月に4~6回のミニ相談会「スマホ・パソコン教え合い」を開催しています。カフェ利用料1回200円(茶菓付き)が必要です。

 8月は4日(金)、8日(火)、18日(金)、21日(月)、29日(火)の5回開催の予定です、時間はいずれも13時30分~15時。事前申込が必要で、各日とも定員5名までです。

 さらに、パソコン・スマホにお困りの方の自宅に行って説明する訪問操作・説明支援も行っています。5時間まで無料で対応するそうです。

 問合せは、ふくろう清田(TEL 011-889-2960)へ。

 なお、平岡春風台町内会も8月11日(金祝)10時~11時30分、独自にスマホ講習会を開催します。